海未「それが歪んだ形だとしても」

海未「それが歪んだ形だとしても」

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/02(木) 21:32:14.66 ID:+XWxXTQ+O
ことり「穂乃果ちゃんのことが好きです!ことりと、付き合ってください!!」

穂乃果「……はい、喜んで……///」

二人しかいない教室。

薄い扉を挟んだその向こう。

私の大切な幼なじみが、私の尊敬する親友が……私の大事な仲間のことりが……私の大切な幼なじみで、私の尊敬する親友で……私の愛した穂乃果と結ばれた。

一つの愛が生まれた歓喜の瞬間を見たとき、こんなにも心が空っぽになるとは思いませんでした。

二人は私に一番に付き合い始めたことを伝えてくれるでしょうか?

私と変わらず仲良くしてくれるでしょうか?

私は二人に気を遣わなければいけませんね。

……などと、現実から目を背けたように的はずれなことを思い。

嬉しさも、切なさも、悲しさも、喜びも、寂しさも……全てを汚ならしくかき混ぜたような重さだけを感じて、私はその場を離れました。

穂乃果……

ことり……

穂乃果……

ことり……

穂乃果……

私は……

嗚呼……この世に神様がいるのなら、どうか……私のこの思いを消してはいただけないでしょうか……

胸を締め付けるこの痛みを……拭い去ってはいただけないでしょうか……

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