梓「暗夜の心中立て」

梓「暗夜の心中立て」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/18(日) 18:03:41.99 ID:2BoFFSWx0
「……なんですか、コレっ!!」

バチン!!! と大きな音を立てて、下衆な週刊誌を思いっきり床に叩きつける。
怯えたような顔の唯先輩が、ちらっと視界の端に映った。

「あ、あずにゃん……」

何も言わず、キッと唯先輩のほうを睨む。唯先輩はさらに怯えたような目になった。

「……唯先輩……なんですかその目は。こんなもの、信じているんですか?」

「そ、そんなわけないよ!! でも……」

「でも、なんですか」

「……」

唯先輩の視線が、私がさっき床に叩きつけた雑誌へと落ちる。
思いっきり投げたはずだったのに、憎たらしいぐらいにきれいに、一番見たくないページがちょうど開かれていた。
そのページの見出しには、口に出すのもはばかられるぐらいの、きったない言葉で、こう書いてある。

【“魔性の女”中野梓、HTTメンバーと日替わり絶      】

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