シロちゃんとばあちゃる
シロちゃんとばあちゃる
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/05/08(火) 22:30:31.55 ID:RMDJlQPM0
「お馬さん。シロのお馬さん」
幼い私がはしゃいでいる。
青色のスーツに白い手袋。見慣れた姿の男性の背中に、私はまたがっている。私が乱暴に横腹を蹴っても、彼は馬の鳴きまねをしてふざけていた。
けど、なぜだろう。彼の首から先が黒く塗りつぶされている。
「お馬さん。シロのお馬さん」
私は彼を知っているはずだ。お調子者で、女の子が大好きで、いつもぞんざいに扱われている。
「ばあちゃるは、シロのお馬さん」
彼はばあちゃる。いつも馬のマスクをかぶっている、世話焼きでお人好しで気遣いな、私の――
「――シロ、の」
私のモードが、スリープからアンリミテッドに切り替わった。言い換えれば、目が覚めた。
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