魔物(♀)「あ……。……どこへ、行っていたの…。」
魔物(♀)「あ……。……どこへ、行っていたの…。」
魔物「……口答え、するな……殺すぞ…。お前の意見なんか、どうでもいい…………さみしかった……。」
魔物「……うぅ…………なでなで、しろ…。お前がいないあいだ……魔力を消費した……魔力、吸わせろ…………あと……わたしを甘やかせ……。」
魔物「……ちがうよ…。わたしがしてしいのは、もっと……頭とか……顔とか……たくさんなでるやつ…。そんな、適当になでるな…………殺すぞ……。」
魔物「………ふへ……。……いいぞ……もっとだぞ……。…………お前の手から……魔力が伝わってくる…………おいしー…。」
魔物「…………。……このくらいで、勘弁してやる…。今度、また勝手にどっか行ってみろ……。……深淵に……引きずり込んでやるからな……。」
魔物「お前は、契約した……。契約は、絶対…。反故にすることはできない…。…………お前は……勝手に死ねない……。」
魔物「お前が死んだら、わたしが困る…。……契約者からしか、魔力は吸えない……それに……お前になでなでしてもらうの、好き……。」
魔物「だから…………今度、どこかへ行きたいときは……私もいっしょに、連れて行け…。……憑依するなり……影に潜むなり……なんでもいいから…。」
魔物「わたしたちは、その……こ、こ、恋人……だから…。いつも……いつもいっしょじゃなきゃ、だめなの…………分かる……?」
魔物「…………分かったなら、いいよ…。許してあげるよ…。恋人、だからね……えへへ……仲良しなのが、なによりいい……。」
魔物「……うぅーっ…。……お前がいなかったあいだ、心細かったんだからな…。だから、今日はたくさん甘やかせ……全身全霊で……わたしと、いちゃいちゃしろ…。」
魔物「ほら……戻るよ……わたしたちの、お家に…。………………。……大丈夫、だよ…。怖いけど……わたしがいっしょ……泣いたってだめ……お前の居場所は…………もう、あそこしかないんだから……。」