発明家(♀)「そんなに人に優しくできるなら、ぼくにも優しくしてくれたらよかったのにね。」
発明家(♀)「そんなに人に優しくできるなら、ぼくにも優しくしてくれたらよかったのにね。」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/07/13(金) 02:27:20.939 ID:VH23bch10.net
発明家「そうすればぼくだって、今よりずっとキミと仲良くできて、普通の人間でいられたのに。」
発明家「……ううん、もう駄目だよ。キミだって分かっているでしょ?もうぼくは、もはや人間とは呼べない代物になった。」
発明家「ふふっ……普通の女の子はね、こんな見た目にならないよ。ぼくの身体は、もうほとんど機械になっちゃった。」
発明家「……キミがさせたんだよ…。だから、そんな可哀想な目でぼくを見ないでよ。それにぼくは、可哀想なんかじゃないんだから。」
発明家「ぼくはこの姿になったから、キミとこうしてお話ができる。この姿じゃなかったら、もう二度とキミがぼくの目の前に現れることはなかったから。そうでしょ?」
発明家「仕方ないとは思うんだ。それは分かってるつもり。でも……ふふっ。やっぱり寂しいんだなー、会えなくなるのってさ。」
発明家「寂しいっていう感情はね、どんな劇薬にも勝る毒なんだよ。それだけで人間を…………こんな姿に変えてしまえるような、冷えきった毒。」
発明家「それは人を傷つけるにはあまりに効果的で、それでいて非人道的。……この毒のおかげで、今やぼくは晴れて人類の敵になっちゃった。」
発明家「おかしいよね。ぼくは、キミと仲良くしていたかっただけなのに。変わらないでいてほしいって、そう思ってただけなのに…。」