仮面魔術師(♀)「どこへ行っていたんだい、このオレの目を掻い潜って…。」
仮面魔術師(♀)「どこへ行っていたんだい、このオレの目を掻い潜って…。」
仮面「駄目じゃないか、お前はオレの所有物なのだから…。オレの所有物が、勝手にご主人様のもとを離れてはいけないだろ…?」
仮面「…………分かっているのか……もはやオレの庇護下でしか生きていけない負け犬のくせに……恩を仇で返すような真似をしやがって…………殺されたいのか……。」
仮面「……クスッ…。まあ、殺しはしないがね。言葉のあやというやつだ。こんなにかわいいお前を、オレが殺すわけがないじゃないか…………殺したいとは、常々思っているけどね……。」
仮面「オレがどうしてこんなに怒っているか、分かるか?……オレの言うことに背いたからでも、オレを苛立たせるような真似をしたからでも、どちらでもない。」
仮面「お前がいなかったからだよ。オレは、お前がいないことに怒っているんだ。お前はオレのものなのに。オレの近くにいるべきなのに。」
仮面「オレは天才なんだ。そして、天才は凡人を好きに扱っていいんだよ。だからオレはお前を貰ってやったのに、どうしてお前はそれに感謝しないんだい?」
仮面「ボクという稀代の天才の愛玩動物になれたのに……今までお前はオレに一言たりとも礼を述べたことがないよなあ。おい、どういうつもりだ。何様だ、お前?」
仮面「…………ここではなんだし、オレの部屋に行こうか。ほら、行くぞ。……イヤじゃないんだよ、行くと言ったら行くんだよ。駄犬が。身の程を解らせてやる。」
仮面「クスッ……可哀想だが、仕方がないな。……この前だったか。ついにオレの素顔を見ただけで、恐怖で失禁してしまったのは……クスクスッ……あれは滑稽でよかったぞ。」
仮面「今日は一体どうなってしまうのだろうな?……小便だけでなく、大便でも漏らしてみるか……?クスクスッ……想像しただけで……っ、濡れてくるな……。」
仮面「出来損ないのお前に、遺伝子レベルで刻み込んでやる……お前のご主人様は誰なのか……お前が媚びる相手は、一体どなたなのか…。」
仮面「そうしてお前の子も、そいつの子も、そのまた次代も…………全員オレの素顔を見た途端に、土下座しながら漏らすんだ…。」
仮面「…………まあ……子が母親の機嫌を伺い媚びて死ぬ家庭というのも……クスッ……悪くはないだろう?」