敵女魔導師(♀)「はいはい。ボクのことが好きすぎて仕方ないのは分かったから、いい加減離してくれないかなぁ。」

敵女魔導師(♀)「はいはい。ボクのことが好きすぎて仕方ないのは分かったから、いい加減離してくれないかなぁ。」

1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/12/07(金) 02:24:34.483 ID:/w6l1p9A0.net
敵魔「キミったらずっとボクのこと抱きしめるもんだから、息苦しくて仕方ないよ。ボクはキミの抱き枕じゃないぞ?」

敵魔「分かったら……ほら、さっさとどいたどいた。まったく、やっとこれで心置きなく呼吸ができるよ。……なにを泣きそうな顔をしてるんだい。」

敵魔「そんなにボクの体温が感じられないのが心細いの?心細くて泣いちゃうの?……赤ちゃんじゃないんだから。赤ちゃんの方がまだお利口さんだよ?」

敵魔「仕方ないな……ほら、これでいい?息苦しいのは嫌だけど、キミが息苦しくなる分にはなにも問題はないからね。ギューってされて、嬉しい?」

敵魔「……へぇ、そんな顔しちゃうんだ。もう、数十年ぶりの再会って感じ。ボクのことを肌で感じられて、そんなに嬉しいんだ?」

敵魔「かわいいなぁ……そんな反応しちゃうから、ボクもキミのことが好きで好きでどうしようもなくなるんだよ?そんなに嬉しいなら、今日はずーっとこのままだ。」

敵魔「…………3年前からは、到底考えられないよね。ボクのことをあれだけ毛嫌いしていたキミが、今じゃこんなにかわいいバカ犬になっちゃうんだから…。」

敵魔「ほんと、便利だよねぇ。なーんでもっとはやく勉強しなかったんだろ…………こんなことになれるなら、真っ先に習得したのに。」

敵魔「キミたち人類に魔法の耐性がほとんどないってことは知っていたけど、まさかこれほどとはね。一生が台無しになるくらいの耐性の無さは、もはや生き物として欠陥品なんじゃない?」

敵魔「魅了魔法……本当にすごいや。相手の思考や意識を書き換えちゃうなんて、よくよく考えればすごく強力な魔法だよね。だって人そのものを大きく作り替えられちゃうんだから。」

敵魔「作り替える、か。でも、こうなった以上もはやキミはもともと“こういう人”ってことでいいのかもね。ボクのことが嫌いなキミなんて、初めからこの世に存在しなかったんだ。」

敵魔「……好きだよー……もう一生離すもんか…。せっかく相思相愛の関係になれたんだ……絶対絶対、元には戻してあげないから…。」

敵魔「だって、そんなことしたらキミも悲しいもんね?ボクのことを好きにならなくなっちゃうなんて、キミにとってはなにより恐ろしいことだもんね?」

敵魔「だったら感謝しなよ。ボクのこと、好きにならせてあげてるんだから。ボクに感謝して、一生ボクに添い遂げて、人生の残りをボクに捧げるんだよ。分かった?」

敵魔「……はあ。その顔、絶対分かってないよね。ボクがこれだけ言ってあげてるのに、ボクの声を聞ける喜びしか感じてない顔だ。とんでもない馬鹿。クッソ……かわいすぎるだろ…っ。」

敵魔「頭きた。もう許さないから。ボクに媚びて、媚びて、媚びまくって、ボロボロになって一緒に死のうね。嬉しいだろ?ボクの愛しい馬鹿犬。」

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