後ろの人(♀)「後ろに私がいること、気づいてますか?」
後ろの人(♀)「後ろに私がいること、気づいてますか?」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/06/01(土) 03:16:26.383 ID:fYqwqR3z0.net
後「そうでしたか。では、気づいてもらえてよかったです。」
後「誰にも気づいてもらえないというのは、悲しいことですからね。」
後「あなたに気づいてもらえたことで、私は初めて今ここに存在できた気さえします。」
後「そうなればあなたは私の生みの親。お父さんですね。」
後「パパ……って、呼びましょうか。」
後「ふふふ。それもそうですね。あなたはまだパパなんて歳じゃありませんものね。」
後「ではなんでしょう。父親ではないけれど、人を生み出せる存在。それはもう……神様でしょうか。」
後「おお、唯一神よ。全知全能最高なる神よ。……なんて言ってみたりして。」
後「あなたがもし神様だったら、それは不幸なことですね。だって、私は人間です。」
後「神様と人間は結ばれてはならない関係なのです。歴史を紐解けば、大抵酷い目に遭っているんです。」
後「私はあなたと平穏な暮らしがしたいですね。……あなたと、ね。」
後「…………恥ずかしいから、前には出ませんよ。きっと私の顔は赤くなっています。」
後「私はあなたの後ろにいて、あなたは私を認識してくれている。それだけで、いいじゃありませんか。」
後「…………困りましたね。」
後「それじゃあ…………はい、どうぞ。」
後「手くらいなら、握らせてあげてもいいですよ?」
後「……握ってくださいよ。いじわる。」