鞠莉「スウィート・リベンジ」
鞠莉「スウィート・リベンジ」
2: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2019/06/30(日) 14:58:03.77 ID:6OJ13qoD
初めてコーヒーを飲んだのは、私がまだ幼かった頃。パパが飲んでいた、不思議な飲み物に憧れたのがきっかけだった。
飲み物といえばお茶やジュースだけだった私にとって、その黒くて不思議なにおいのする飲み物は、子供心に、とても特別なものに思えたんだ。
大好きなパパがよく飲んでいたからっていうのも、もちろんあると思うけどね。
子供には刺激が強すぎるっていうことで、親からは「パパのだから飲んじゃダメ」って言いつけられていたし、コーヒーを私の手が届くところに置いたままにすることもなかった。
だからある日、テーブルに残されたままの飲みかけのコーヒーを見つけたときは、心から「やった!」って思ったんだ。