病弱(♀)「やあ、また来てくれたのか。」

病弱「まあ、そこへ座ってよ。大したおもてなしも出来ないが……来てくれて、本当に嬉しいよ。」

病弱「ああ……大丈夫。普段はひとりでいるからね、立つくらいのことは流石にできるさ。よい、しょ………っと。」

病弱「それで、今日はどうしたの？……ふふ、どんな理由でも嬉しいよ。友人が尋ねて来てくれるなら。」

病弱「……様子見、ね。……またあいつらに頼まれて来たのかい？…………もうここ数年、直接ここへ来たことなんてないのに、まだ心配してるふりなんかしてるんだな…。」

病弱「おかしいよね。自分たちの、実の子なのに。血の繋がりは断てないなんて聞いたことはあるけど、そんな世迷言を初めに言い出したやつに会って教えてあげたいね、私みたいなのもいるんだって。」

病弱「それはともかく……それなら、心配しないでと伝えておいてくれ。それと、もう二度と顔を見せなくていいと。……あいつらが来るより、遣いのキミが来てくれたほうが、私はずっと嬉しいからね。」

病弱「せっかく来てくれたんだ、なにをしようか。私たちの家の問題を押し付けてしまっているのに、ただで帰すのはあまりに忍びなくて。私にできることなら、なんでも言ってくれ。」

病弱「……トランプか。うん、いいね。せっかく二人揃ったんだから、ポーカーでもしようか。」