メイド(♀)「いけませんよ。せっかく二人きりになれたのですから、外に出ようなどと考えては。」
メイド(♀)「いけませんよ。せっかく二人きりになれたのですから、外に出ようなどと考えては。」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/07/29(月) 02:37:56.519 ID:i5f7vL4b0.net
メイド「せっかく二人きりになれたではありませんか。ここは異空間。俗世と隔たれた時空の孤島。」
メイド「出ようとしたところで出られるものでもございませんが……ともあれ、出ようなどとはお考えにならぬよう。」
メイド「坊っちゃまが望んだのでしょう?周囲の人間から逃れたい。辛い日常から放たれたい。愛する私と一緒にいたい、と。」
メイド「ですから、私が叶えて差し上げたのです。だって、他ならぬ坊っちゃまの望みですもの。なんでも出来ますよ、私は。」
メイド「まさか本気だとは思わなかった?私にこんなことが出来るとは知らなかった?……しかし、もう遅いのです。」
メイド「お好きなだけ私を恨んで下さって結構ですよ。その分、いつかはご自分を許せなくなるだけ。私はそれをも、肯定いたします。」
メイド「そしてじきに、どうでもよくなる。私がいれば、どうでもよくなる。そして最後に残った、結晶のようなもの……それが、愛情というものなのでしょう。」
メイド「愛しておりますよ、坊っちゃま。二人でこの宝物を、大きく育んでいきましょうね。ふふふ。」
メイド「…………しかし、前の世界と比べて幾分か殺風景ですね、確かに。……少し物を増やしましょうか。さあ、目を閉じて…。」
メイド「…………ふふふ、驚きましたか?だから言ったでしょう、私はなんでも出来るのだと。」
メイド「メイドとは、そういうものなんです。」