敵(♀)「私はキミのことを恨んでいたはずなんだが……何故だか、もうどうでもよくなった。」
敵(♀)「私はキミのことを恨んでいたはずなんだが……何故だか、もうどうでもよくなった。」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/08/08(木) 02:40:37.213 ID:YeC/wMz40.net
敵「薪はこのくらいでいいか?……ん、それじゃあここに置いておくぞ。よいしょ。」
敵「ふぅ……疲れはするが、流石に慣れてきたな。まあ、5年もこんなことを続けていれば当然か。」
敵「そっちはどうだ?釣果のほどは?……ほう、これまた立派な鮭だな。燻製にでもすればまた当分の間はもちそうだ。」
敵「文句を言うな。食糧になるだけありがたいと思え。だいたい燻製鮭に飽きてしたのなら、初めから釣ってくるんじゃない。」
敵「まったく……。……だがまあ、たまには違ったものも食べたくなる気持ちは分かる。帝都にいた頃はケーキなんてものには執着しなかった方だが、久しぶりに食べたくなった。」
敵「やれやれ、これでも一応私は女なんだがね。たまには乙女らしく、少女趣味なものを欲してもいいだろう?……笑うな、失礼なやつ。」
敵「…………我々が街から離れて生活するようになって、もうどれぐらいになるんだろうか…。すでに冬は3回越したから……もうそんなになるのか。」
敵「思えばこんな生活をよくもまあそんなに続けていられるものだ。初めはこんなに長居するつもりなどなかったんだがな?」
敵「それも、まさか敵であるキミとなんて、ね。」