騎士(♀)「お前に近づいてくる人間など、ハナからろくな人間ではない。」
騎士(♀)「お前に近づいてくる人間など、ハナからろくな人間ではない。」
騎士「まあどちらでもいい。どのみち尻拭いをするのは私だ。私の身にもなってみろ。お前のために私は何人斬り殺せばいい?」
騎士「お前に近づいてくる人間はみな、お前の善意を食い物にしようとするクズばかりだ。それはお前だって分かっているだろう?」
騎士「盗賊や詐欺師や美人局、今回は帝国からの間者で、その前が奴隷商だったか。……つくづくクズばかり蔓延るものだな。」
騎士「いいか。ああいうクズどもはお前に甘い顔をしてくる。笑顔で近づいてお前を油断させ、最後に絶望の縁へとお前を叩き込んでいくんだ。」
騎士「奴らは常に笑顔だ。笑顔で人を騙し、笑顔で人を殺す。そうすることで、お前のような世間知らずを食い物に出来ると知っているからだ。」
騎士「お前は簡単に人を信じ過ぎる。笑顔を見ればお前はすぐに心を許す。いい加減に諦めろ。どう言い繕ったもころで、この世にはクズしかいない。」
騎士「私以外の人間を信じるな。私以外でお前に笑顔を向ける人間は、すべてクズだ。クズ、クズ、クズ……中身を見れば腐臭を漂わせた生ゴミ同然の連中だ。」
騎士「……お前は私だけを信じていればいい。私がお前を守ってやる…。お前は、私に守られていろ。きっとお前を救ってやる。」
騎士「お前が望むなら、私はどんな奴でも、何人でも斬り殺してやる。……お前がそんなことを頼むような人間じゃないことくらいは分かるさ。しかし……時には斬らねばならんゴミもいる。」
騎士「お前が辛いと思うことがあるなら、それをすべて私に任せろ。私がやってやる。どんなに手を汚しても、心を砕いても……お前が笑ってくれるのなら、私はそれでいい。」
騎士「…………ん、どうした?さっそく私に頼みがあるのか?なんでも言ってみろ、私がやってやる。で、なんだ?」
騎士「…………料理は……お前が作ったほうが、いいと思うぞ。」