植物使い(♀)「知っていますか…？…………綺麗な桜の下には、人の死体が埋まっているんですって…。」

植物使い「知っていますか…………彼岸花の下には……おびただしい量の血が、染み込んでいるんですって…。」

植物使い「フフ……素敵ですよね…。草花は、人の栄養を喰らって……美しく咲く…。……美しくあることが、花の使命だとするならば……」

植物使い「あるいは…………根が人の血を吸うこともまた、使命なのかも知れませんね……？」

植物使い「…………フフフ…………あなたの血を吸ったこの子たちは……一体どれほど美しく咲くのでしょうね……？」

植物使い「あなたの身体に流れる赤い鉄…………ああ……美味しそう……。……………フフ……。」

植物使い「哀しむことはありませんよ……あなたは死ぬのではありません……。この子たちに吸われて、生きなおすのです…………そうして、花が枯れて……土に還って…………また咲いて……あなたの命は、永遠になる……。」

植物使い「愛してあげますよ……私が、大事に……ええ……大事に、大事に……あなたを…………育ててあげますからね……？」