特務大佐(♀)「クククッ……まだ分からないかな?お国のために、私のために、死ねと言っているのだよ。」
特務大佐(♀)「クククッ……まだ分からないかな?お国のために、私のために、死ねと言っているのだよ。」
大佐「いや、なに……そう固くならないでください。ここにはワタシとキミのふたりしかいないのですから……どうか、楽に……ね。」
大佐「…………いやぁ、キミの力は本当に素晴らしい。調査能力、潜入能力、目標遂行速度、任務達成率……どれを取っても、諜報員として非常に高い能力を持っている。我が国の誇りですよ。」
大佐「それになにより……国への忠誠心が素晴らしい。愛国者揃いの軍のなかでも、キミのそれはひときわ際立っている……盲信、と言い換えてもいいかもしれないが……ああなに、褒めているつもりですよ。」
大佐「その忠誠心はどこから来るものなのか……私はとても興味がある。どうか私に教えてはいただけませんか?キミのなかのなにが、そこまでキミを突き動かすのですか…?」
大佐「……クククッ、なるほど…。…………やはり、根の奥まで狗……か。」
大佐「……………キミの力は……本当に素晴らしい。キミの手にかかれば、たとえどんな機密を抱えていても、たちどころに暴かれてしまうでしょうね。…………フフッ……アハハッ……!」
大佐「…………困るんですよねぇ……。大人しくしていてもらわなくては。」
大佐「ククッ……どうか、そのまま。たとえ貴様といえども、八方から鉛の弾を浴びされては……無事では済むまい?」
大佐「貴様は知りすぎたのだよ。これ以上嗅ぎ回られては困るのでね……ここで死んでもらおう。」
大佐「大人しくしていれば、私の下で甘い汁を吸わせてやってもよかったが……不安材料は少ないに越したことはない。」
大佐「この国にはもっと戦争を続けてもらわなくては困るのだよ…。戦争はいい……莫大な金が動く…!こんな素晴らしいものを、どうして止める道理がある!?」
大佐「どう取り繕ったところでこの世は金が全てなのだ!裕福な生活!他者との差!安心や安全さえも!金さえ……金さえあれば……クッフフフフ!!」
大佐「金、金ぇ…!ウゥフフハハハッ!命よりも金!国よりも金!誰よりも金!なによりも金だぁ!!アーハハハハッ!ィヒッ!ギィヒヒヒフフフフクククッ……!!!」
大佐「……なぁに、安心したまえ…。貴様がここで死んだことは、それらしい理由をつけて処理してやる。だから後のことは私に任せて……大人しく死ね!!私のためになぁ!!」