暗黒魔導師(♀)「へぇ……まだ自我を保っていられるんだ。」
暗黒魔導師(♀)「へぇ……まだ自我を保っていられるんだ。」
あんこ「でも、流石に無傷ってわけでもなさそうだ。そろそろ精神的にキツくなってきたんじゃないかな?」
あんこ「光もなく、音もなく、ただひたすらに拡がる闇…。今じゃまともに自分の顔や脚すら手で触れないんじゃない?ううん…………もはや自分の顔すら覚えてないのかも…?」
あんこ「ねぇ……もうやめてほしい?ここから解放されたい?自分が“○○”でなくなる前に、出たほうがいいんじゃない?」
あんこ「私は意地悪なんてしないよ。ただキミがそれなりの態度で、きちんと私に“お願い”してくれたら、私は二つ返事でこの空間から解き放ってあげるよ?大丈夫、約束するからね。」
あんこ「……本当は、自分がそもそもどうしてこんな場所にいるのかすら、なんで私のことを嫌っているのかすら覚えてないでしょ?キミの考えてることはね、手に取るように分かるんだ。」
あんこ「だからさぁ…………はやく、私に“お願い”しよ?ごめんなさいしよ?「今まであんこちゃんのこと嫌っててごめんなさい。ここから出してくださいお願いします。」って…………それだけ言ったら出してあげるからさぁ。」
あんこ「さ……もうつまらない意地なんて張ってないで、まだ言葉を覚えているうちに、謝っちゃお?キミの言語理解能力が赤ちゃんに戻るまで、もうあんまり時間は残されていないはずだよ……ふふふっ……………さあ……はやく……!!」
あんこ「……………………。」
あんこ「…………ああ…………ああぁぁぁぁぁ…………!!そうか……ふふ、そっかぁぁ……………そういう態度、取るんだぁぁぁ…………。」
あんこ「…………馬鹿が……ッ、愚者がッ……白痴がぁぁぁあ……ッ!!わ、私のこと…………何様……ッ、くっそォ……!………あぁあッ…………うぁああぁぁああぁぁ………ッッ!!!」