暗黒魔導師(♀)「へぇ……まだ自我を保っていられるんだ。」

暗黒魔導師(♀)「へぇ……まだ自我を保っていられるんだ。」

1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/12/29(日) 03:11:47.988 ID:WDjNp3TU0.net
あんこ「あははっ、すごいすごい。腐っても勇者サマだねぇ。精神力の強さも人一倍、かぁ。」

あんこ「でも、流石に無傷ってわけでもなさそうだ。そろそろ精神的にキツくなってきたんじゃないかな?」

あんこ「光もなく、音もなく、ただひたすらに拡がる闇…。今じゃまともに自分の顔や脚すら手で触れないんじゃない?ううん…………もはや自分の顔すら覚えてないのかも…?」

あんこ「ねぇ……もうやめてほしい?ここから解放されたい?自分が“○○”でなくなる前に、出たほうがいいんじゃない?」

あんこ「私は意地悪なんてしないよ。ただキミがそれなりの態度で、きちんと私に“お願い”してくれたら、私は二つ返事でこの空間から解き放ってあげるよ?大丈夫、約束するからね。」

あんこ「……本当は、自分がそもそもどうしてこんな場所にいるのかすら、なんで私のことを嫌っているのかすら覚えてないでしょ?キミの考えてることはね、手に取るように分かるんだ。」

あんこ「だからさぁ…………はやく、私に“お願い”しよ?ごめんなさいしよ?「今まであんこちゃんのこと嫌っててごめんなさい。ここから出してくださいお願いします。」って…………それだけ言ったら出してあげるからさぁ。」

あんこ「さ……もうつまらない意地なんて張ってないで、まだ言葉を覚えているうちに、謝っちゃお?キミの言語理解能力が赤ちゃんに戻るまで、もうあんまり時間は残されていないはずだよ……ふふふっ……………さあ……はやく……!!」

あんこ「……………………。」

あんこ「…………ああ…………ああぁぁぁぁぁ…………!!そうか……ふふ、そっかぁぁ……………そういう態度、取るんだぁぁぁ…………。」

あんこ「…………馬鹿が……ッ、愚者がッ……白痴がぁぁぁあ……ッ!!わ、私のこと…………何様……ッ、くっそォ……!………あぁあッ…………うぁああぁぁああぁぁ………ッッ!!!」

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