律「ムギとのクリスマスイブ」
律「ムギとのクリスマスイブ」
0003以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/12/23(木) 23:55:12.01ID:lPxnDTw80
大学2年目の冬、12月23日。
世間ではクリスマスイブイブなどと言われている日の夜、私は携帯を手に取った。
かけるのは勿論いつものメンバー。そう、今年もクリスマスパーティをやる為だ。
去年は一人暮らしを始めた唯の部屋で行われた。
大学生になったということでワインやらシャンパンやらチューハイが存分に振舞われたけど、
酔った勢いで唯と大声で歌って隣から苦情が来たのも今となってはいい思い出だ。
…うむ、今年はハメを外さないように気をつけよう。心の中でそう誓い、まずは一番暇そうな唯に電話をかけてみる。
トゥルルルル
唯「もしもーし」
律「おー唯、明日の夜って予定ある?去年みたいにまたパーティやろうぜー」
唯「ごめーん、明日はむりー」
律「なんと!一番暇そうだと思ったのに」
唯「ずいぶんな言い方ですなーりっちゃん隊員。
ていうか言ってなかったっけ?明日は憂とお父さんとお母さんをレストランに連れて行くって」
律「はて…?」
そういえば1ヶ月ほど前の唯の誕生日会のとき、そんなことを言ってた気がする。
律「唯が親孝行とは…成長したなぁ」シミジミ
唯「せっかく20歳になったんだし、なにかできることはないかなと思って。
まぁレストランの予約とかは全部憂がやってくれたんだけど」
律「ダメじゃん」
唯「えー。とにかく、明日はちょっと無理。ごめんねー」
ツーツーツー
まさか唯が駄目とは…しかし1ヶ月前の大切なことを忘れているとは、
私もかなりボケが始まってきたのかもしれない。気を取り直して次に暇そうな人物にかけてみる。