同門の剣客(♀)「あなたと一緒なら、どんなところへでも行けます。」
同門の剣客(♀)「あなたと一緒なら、どんなところへでも行けます。」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/03/06(金) 03:06:24 ID:wdCF4uAk0.net
剣客「ふぅ……やれやれ、ずいぶん降られてしまいましたね。ちょうど良いところに茶屋があって助かりました。」
剣客「少しの間だけ雨宿りさせてもらいましょうか。すみませーん、お団子5本ずつお願いしますー!」
剣客「……それにしても、思えば随分遠くまで来たものです。武蔵から三河……本当、遠くまで来ました。」
剣客「はい?……む、心配は無用です。これでも剣の道に生きる者、この程度でガタが来るほどヤワな体ではありません。」
剣客「それに、一応これでも○○くんの先輩ですからね。かわいい後輩の前で、情けない姿は見せられませんから。」
剣客「お、きたきた。いただきます。…………む?どうしたのですか○○くん?食べないなら貰ってしまいますよ?」
剣客「…………ああ、またその話ですか。何度も言ったでしょう、どこまでもついて行くと。あなたに成すべきことがあるのなら、私にとって成すべきことはあなたのそれを成就させること。」
剣客「つまり、あなたが立ち止まらぬ限り私も歩を緩めるつもりはありません。心配は無用ですよ、○○くん。」
剣客「……あなたが、私の恩人だからです。私が今こうして剣を握れているのも、○○くんのおかげです。ですから私のこの剣は、○○くん、あなたに捧げるものと決めました。」
剣客「武士が武士に……だなんて、あなたにとっては面白くないかもしれませんね。でもそのときには、囮にでも使ってやってください。覚悟は、いつだって出来ていますから。」
剣客「……私はね、○○くん。あなたと一緒なら、どんなところへでも行けます。三河だろうと紀伊だろうと周防だろうと薩摩だろうと、私の剣は、常にあなたと共にあります。」
剣客「…………お団子、美味しいですよ。○○くんも食べましょう?…………ふふふ。おかみさーん、お団子あと6本追加でお願いしますー!」