曜「葉桜の季節に」
曜「葉桜の季節に」
2: 名無しで叶える物語(らっかせい) 2020/04/18(土) 23:35:43.48 ID:QFQ5tH6T
4月初旬。
柔らかな朝日が差し込む部屋の中で、私はまだおろしたての匂いがする新しい制服に腕を通した。
柔らかな朝日が差し込む部屋の中で、私はまだおろしたての匂いがする新しい制服に腕を通した。
曜「よし、と」
鏡に写る自分を見て、細部を確認する。
真新しい制服を着るのはなんだか新鮮で、気持ちが引き締まるとも言えるし、まだまだ馴染んでいないとも言える。
それは制服だけじゃなく、4月からの新しい環境に対しても同じだ。
通い始めたばかりの統合先の学校――静真高等学校。
Aqoursをはじめとする浦の星のみんなと一緒だし、従姉妹の月ちゃんをはじめ、ライブの時から私たちを応援してくれている生徒も沢山いるけれど、まっさらな状態からのスタートには変わりがない。
新しい季節、新しい学校、新しい学年、新しい友達、そして新しい制服に、ようやく気持ちと身体が慣れ始めてきたところなんだ。