狐娘の神様の小説書いたから読んで欲しい

狐娘の神様の小説書いたから読んで欲しい

1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/05/14(木) 22:31:51.821 ID:7jH72Qfra.net
 ――田んぼのあぜ道で背広に黒い外套姿の若い男と野良着姿の壮年の百姓が話しこんでいる。

外套の男はなにやらメモを取りながら、鍬を持った百姓の話を聞いていた。

「ああ。それならなんとなく覚えています。たしかオツネ山にお宮がござんした」

「オツネ山?」
「おっと今はもう□□山と呼ぶんでしたね、ご勘弁。維新前は里の者はみんなそう呼んでおりました。
なんでも昔お常という若い娘がそこで死んだからそう呼ばれると聞いた事もありますし、
そこにはコンコン様の小さいのが住んでいるから、小狐と書いてオツネ山というとも聞いた事があります」

「狐、ねえ……。つまり稲荷神社があったのかね?」 
「いんや。わしが若い頃はみーんなオツネさんとかコンコン様とか呼んでいました。稲荷じゃあないです」
「狐は倉稲魂命ウカノミタマの眷属と決まっている。神ではなく使い走りだ。おおかた稲荷という事も知らないまま、ただ狐だと思って拝んでいたんだろう。まあ珍しい事でもない」

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