佐々木「ねぇ、キョン。 君は特別では無いのかい?」
佐々木「ねぇ、キョン。 君は特別では無いのかい?」
0001以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2010/11/11(木) 21:46:09.66ID:lmeU9cG20
初めてハルヒと出会った日、今後約束されていたはずの平穏無事な日々は豪快に音を立てて崩れていったことは最早言うまでも無く、
実際のところ、その時点で既に薄々嫌な予感は感じていた。
例えば無事に高校生活を終える事ができるか、例えば俺が一般人の枠内から大きく外れてしまわないか。
答えは残念ながら両方共に”No”の一点張りで、俺はこうして自室に閉じこもっては無駄な時の流れに身を置いている。
小中共、全てにおいて俺=平均値と言っても過言では無い程突出した才能も、あるいは苦手な物も無いまでに一般人気質、
そんな人間である俺が、所謂SF集団の中でやっていける筈も無かった。
だが、その事で俺がハルヒを始めとするSOS団の面々を恨んでいるかというと、それも”No”だと断言できる。
分不相応、適材適所、飛べない豚はただの豚であって、俺のために真剣に頭を抱えてくれている彼等を恨めるはずも無い。
ただ、一時期は嫌悪感しか抱かなかった友人達(SOS団含む)のメールも最近ではピークを終えたようで、
今では日々減りつつある我が身を案じてくれるメールを見る事が楽しみになってきている。
「from:古泉・・・・・・長門・・・・・・朝比奈さん・・・・・・ハルヒ・・・・・・・」
「さ、佐々木・・・・・・?」
そこには懐かしき友人の名前があった。