咏「いやー、結婚自体はまだっつーか」

咏「いやー、結婚自体はまだっつーか」

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/14(火) 20:18:21.48 ID:SDcAeIgJo

健夜「ちょっと待って、その言い方ひっかかるものがあるよ」

咏  「でもまあ許婚がいるってだけのハナシっすよ?」

健夜「それっていわゆる両家のご両親が早い段階で我が子同士の結婚を決めるっていうアレのこと?」

咏  「なんかものものしい説明ですけど、まあ、はい。そうっすね」

健夜「またまたー。妄想を現実で口にするには微妙な年齢だよ? 咏ちゃん」

咏  「わっかんねー、結婚の話振られたからこっちの事情話したら妄想扱いとかわっかんねー」

健夜「だって許婚なんて今ではお話の中だけでしょ? 子どものころから結婚相手が決まってるなんて」

咏  「いや現実に存在してるからこうして話に上がってるんすけどね」

健夜「お話の中にしたって許婚なんてすごい家柄同士がするもののはずだよ?」

咏  「こーいうハナシあんましたくねーんすけど、うちいわゆる “家格” ってやつがあるみたいでして。知らんけど」

健夜「たしかに三尋木って名字はあまり聞かないかも。ちょっと調べてみるね」

咏  ( この行動力ってオトコ捕まえんのに活かせないもんなのかね )

健夜「……えっ」

咏  「どーかしたんすか」

健夜「咏ちゃん、これマジ? ウィキペッディーアに家系図から載ってるんだけど」

咏  「あー、たぶんそれっすね。いっちゃん下に私の名前もあると思いますよ」

健夜「ちょちょちょちょっと待って」

咏  「はいよー」

健夜「いちおう私も麻雀プロ。咏ちゃんも麻雀プロ。そうだよね?」

咏  「そっすね」

健夜「じゃあ結婚なんてできないじゃない」

咏  「関係なくねーすかそれ、いや知らんけど」

健夜「そうかなあ……?」

咏  「えっ、健夜さんそれマジで言ってるわけじゃないですよね?」

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