にこ『…今日ね、パパの命日なのよ』
にこ『…今日ね、パパの命日なのよ』
1: 名無しで叶える物語(しまむら) 2020/09/07(月) 02:19:19.42 ID:jzvTaR0y
にこが目を覚ましたのは、鳥の声も聞こえない程の早朝であった。
仕方なく目覚ましを止めて小さく一度伸びをすると、その口から可愛らしいあくびが漏れる。
彼女の朝は、家族の弁当を作り妹を学校に向かわせた後で、自らも早朝の練習へと出向くという次第で忙しい。
しかし、それにしても早すぎる起床。
何故だか毎年のように、この初秋の一日に限って必ずこのような目覚め方をしていた。