ファミコン史上最もノーヒントで解けないゲーム「たけしの挑戦状」に決まる
ファミコン史上最もノーヒントで解けないゲーム「たけしの挑戦状」に決まる

1: それでも動く名無し 2025/07/04(金) 14:28:50.15 ID:c3huNikG0
■『たけしの挑戦状』現実時間で1時間待て
ファミコン史上、ノーヒントで解けるはずがない最も理不尽なゲームといえば『たけしの挑戦状』(タイトー)を外すことはできない。本作は、ビートたけしさんが全面的に関わったゲームだが、『挑戦状』のタイトル通り、その内容もまた前代未聞だった。
プレイヤーは平凡なサラリーマンとなり、突如会社を辞め、妻を殴って離婚し、南の島へ財宝を探しに行く、という支離滅裂なストーリーが展開される。IIコンのマイクを使ってカラオケを歌うイベントでは、3回「うまい」と言われなければならないなど、ゲームの進行方法そのものが過去・現在まで類を見ないもの。
極めつけは「宝の地図」のギミックだろう。最重要アイテムであるこの地図を正しく機能させるには、「みずにつける」を選んで、リアルタイムで5分待ち、その後IIコンのマイクで声を入力しなければならない。コントローラーに一切触れず待ち続ける必要があり、当然、1秒でも短いとやり直しで、長すぎてもダメなのだ。ちなみに、ここで「にっこうにさらす」という選択肢を選んでしまうと、リアルタイムで1時間待つ必要がある。この異常な仕様に、多くのプレイヤーが涙を呑んだ。
当時は攻略本も発売されたが、内容が不十分だったことから出版社にクレームが殺到したとか。
ファミコン時代は、家庭用ゲーム機が黎明期だったため、ゲームのバランスがまだ完成されたものではなかった。ガイド機能などの親切設計はほとんど存在せず、理不尽な仕掛けや意味不明なギミックに多くの子どもたちが困惑した。
一方で、こうした理不尽さを仲間内で情報共有したり、攻略本を読み込みながらプレイする「試行錯誤の楽しさ」も、ネットのない当時ならではのゲーム体験だったといえる。理不尽だったがゆえに、忘れられない。そんなファミコンの数々の思い出は、令和の今もなお多くのゲーマーの記憶に焼き付いている。
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