女「――痴漢をやめてくださいと言ってるんです!」男「私は痴漢ではない。変態だ」
女「――痴漢をやめてくださいと言ってるんです!」男「私は痴漢ではない。変態だ」
女(もうやだ、何でこう毎日満員になるのかしら。給料も安いしさっさと今の会社やめて、フリーで生活できるようにホントなりたい)
女(今日だってこんなに天気いいのに、ガッタンガッタン電車に揺られなきゃいけないのよ。後輩ちゃんは入社早々、寿退社で辞めていったし……ハァア。疲れるなー、ん?)
女(今、私お尻触られてる? もしかして痴漢?)
女が確認するため視線を流れる都会のビル群から窓に映る後方の自分へと移した。
やせ型で無造作にカットされた短髪。長年着古されたと思われるチェックシャツにメガネと冴えない男性がいた。
その男をジロジロとチェックしていると、窓を経由して男性と目が遭った。男はバツの悪そうな顔を一瞬浮かべた瞬間、臀部にあった不快な感触は消え去った。
女(絶対今この男触ってたでしょ。触るのやめたからいいものの……ついてないなぁ)
女が安心したのをつかの間、再び臀部に先ほど同じ感触が流れた。それは規則正しく臀部の上部から下部へと、下部から上部へと流れるものではなく、時には円を描くように、時には臀部の強度を細かく確かめるように揉みこまれていった。まさに餅つき職人の業
のようであった。
女「……あの、やめてください」
女はこういった事象に慣れているのか、言葉の大きさは遠慮気味であるがハッキリとした口調で先ほど確認した男に向けて言った。
しかし、感触は止まらなかった。
女「いい加減にしないと訴えますよ」
今度は窓に映る男性に目を合わせながら言いのけた。だが、男性は今度は目が合っても知らん顔であった。
念のため臀部をまさぐっている手の持ち主が、後ろの男であることも確認した後、今度は強く言った。
女「痴漢をやめてくださいと言ってるんです!」
男「何を言っている。私は痴漢ではない」
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