【艦これ】秘書艦、気合! 入れて! 行きます!
【艦これ】秘書艦、気合! 入れて! 行きます!
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/17(土) 14:30:16.58 ID:WQW7LuH70
ここは鎮守府。の、執務室。
「失礼します!」
「んっ、入れ」
元気の良い声と共に、一人の戦艦がその執務室に入って来る。
「金剛型二番艦、比叡! 司令の秘書業務に来ました!」
「ああ。御苦労。では、本日から頼むぞ」
「はい! 気合い、入れて、行きます!」
比叡は気合い十分にそう言って、早速机の上に置かれている書類を手に取った。
「司令! この書類はどこにしまうのでしょう!」
「それはまだ目の通してない書類だ。戻してくれ」
「あれぇ!?」
アワアワと書類を元置いてあった場所に戻す比叡。それを見て、提督は幸先の悪さに溜息を一つ吐いた。
「比叡。こっちの書類の処理を頼む。やり方が分からない所があったらすぐに訊くように」
「わっかりました! お任せ下さい!」
比叡はそう言って、書類を持って机に着く。
比叡が秘書官業務に就くのは、実は初めてではない。以前にも僅かだが秘書を務めていた事があるのだ。
期間にして約一ヵ月。その間、ざっととはいえ確かに秘書業務について説明はした、はずなのだが……。
「司令! 出来ました!」
書類業務を始めて二時間が経過した頃、比叡はそう言って書類を提督に渡した。
提督も、業務の手を止めて書類を受け取った。
「……ふむ」
「どうです?」
「ここの計算が間違っているな。しかも、その後の書類も全部同じミスをしている」
「えぇ!?」
提督は書類を比叡に渡す。比叡は書類を受け取ると、指摘された箇所を見直している。
「うぅん……。見直したつもりなんだけどなあ……」
「事実間違えている。修正しておくように」
「はーい……」
その言葉に、比叡はうな垂れながら書類の修正作業に入った。