あるパン屋の話
あるパン屋の話
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 17:45:43.78 ID:hFN8SCwwo
大通りから脇にそれた裏道を一人の男が歩いている。
男はある店の前で足を止め、店主と思わしき人に声をかけた。
男はある店の前で足を止め、店主と思わしき人に声をかけた。
「あんたがここの店主か?小麦を売ってくれないか?」
「悪いが今日は店仕舞いだ」
「この時間なら特別な小麦粉を扱ってると聞いてね」
「……。入りな」
品定めする様な店主の視線を受けながら男は言われたままに店に入った。
用心深く辺りを見渡した後、店主は戸口の鍵を閉め、奥にいた従業員に二、三言何かを話し男と向き合った。
「1グラム60,000だ。それで、何グラム必要なんだ?」
「この店には何キロある?」
「……?奥にはかなりの量があるが一体どれだけ買うつもりだ?」
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