【安価】提督「ドロドロが止まらない」【修羅場注意】
【安価】提督「ドロドロが止まらない」【修羅場注意】
舞風「あれー? のわっち元気ないぞぅ」
向かい合い、一緒に朝食を食べている野分に舞風は尋ねた。
野分「ごめんなさい舞風。朝から辛気臭くて……」
舞風「気にしなくていいよー。何か悩みがあるなら遠慮無く相談して」
野分「ありがとう。でも、その、良いのかしら……」
舞風「のわっちらしくないなぁ。良いから言ってみなって」
野分「わ、分かったわ」
野分「……司令との事なんだけど」
野分がいつも身に付けている左手の手袋を外すと、その薬指にはケッコン指輪が嵌められていた。
舞風「相変わらず眩しいよねそれ」ニシシ
野分「からかわないで。それで、司令との事なんだけど、最近その、シテなくて……」
舞風「……あー、成る程」
その一言で舞風は全てを察したようだった。
野分「私としてはその、何時でも準備は出来てるのだけど、誘うのは恥ずかしいし」
野分「かと言って司令も一緒に寝るだけで手を出してこないし……」
舞風「要するにのわっちは欲求不満なわけだね!」
野分「うっ……ま、まあそうなのだけど、ハッキリ言われると恥ずかしいわね」
舞風「そんな時は踊るに限るよ! 出撃する以外に身体を動かせばすぐに解消されるって」
舞風「それに白状すると、原因はあたしにもあるかなぁって」
野分「? どう言う事?」
舞風「提督ノリが良いからさぁ、最近夜遅くまでダンスに付き合ってもらってるんだよねえ」
舞風「だからそのぉ、のわっちとシテくれないのはそれで疲れてるからかなって」
苦笑いしながら語る舞風の様子に野分は今日二度目の溜め息を吐いた。
野分「そう言う事だったのね……心配して損したわ」
舞風「ゴメンね」
野分「程ほどにしてよね。司令はその、私の旦那様だから」
舞風「分かってるってば。近い内にのわっちにも成果を見せてあげるよ」
野分「ええ、楽しみにしてるわ」
舞風「うん。きっと驚くよ」
悩みが解決し、舞風と野分は食べるのを再開した。
舞風のトレイにはデザートのミカンが妙に多かったが、野分にとって気に留める事ではなかった。
【夜の舞踏会】