ラスボス(♀)「ボクはキミのことだけを愛している。だから、他のものなんてなんにもいらないんだ。」
ラスボス(♀)「ボクはキミのことだけを愛している。だから、他のものなんてなんにもいらないんだ。」
ラスボス「この世界を支配したいというのも嘘。でもこうでも言っておかないと、キミはボクを追ってはくれないだろう?」
ラスボス「ボクが悪者にならないと、悪者になってキミを夢中にさせないと、キミはボクのことなんて見向きもしない。だからボクは悪者になったんだよ。」
ラスボス「ふふ、なんでそんな顔をするのかな。もしかして、責任を感じてるのかい?……キミは本当にいじらしくて、可愛いね。もっと愛してしまうよ…。」
ラスボス「その哀れみをもっとはやくボクに向けてくれれば、無辜の民が大勢死ぬことはなかったのにね。」
ラスボス「そう。見方を変えれば、この争いの原因はキミにあるといえる。キミのせいで多くの民が死んだんだよ。魔族も、人間も。」
ラスボス「……でも、ボクはそんなこと気にしてないよ。だってボクにとってはどうでもいいから。ボクにとって大事なことは、キミが生きてボクの目の前にいてくれてるってことだけだから。」
ラスボス「どうかな。優しいキミのことだから、ボクのこんな戯言に惑わされて、少しは頭が混濁してきたかな?……素直で、かわいいなぁ……本当に…。」
ラスボス「……もう、苦しいんじゃない?今までもいろんな責任を負わされて、期待されて、いつ破裂してもおかしくなかった。頑張ったね。」
ラスボス「その苦しみ、ボクにも半分押し付けてもいいよ。その荷物からキミの温もりを感じられるなら、ボクはいくらだって背負ってあげる。」
ラスボス「だから軽くなった身体で、ボクに甘えておいでよ。ボクは…………やっぱりまだ、キミのことが好きだから。キミのこと、大切だから。」
ラスボス「お互い、今まで大変だったから……もう、二人で終わりにしちゃおうよ。他の面倒なことは全部ボクらに甘えてきた連中に任せて、ボクらは一足先にお休みしよう?」
ラスボス「今度こそ……離さない。ボクとキミ、いつまでも一緒だよ。もう誰も傷つかない世界で……ボクと二人だけで、一緒にいようよ…。」