黒魔導師(♀)「クククッ……ワタシを選ぶとは、たいへん結構なご趣味だことで……♪」
黒魔導師(♀)「クククッ……ワタシを選ぶとは、たいへん結構なご趣味だことで……♪」
黒魔導師「それも相手はお姫様と幼馴染…。お姫様はアナタから振られるだなんて思ってもみなかったでしょうし、幼馴染のあの女性もこれまでの長い人生アナタを見続けていたことでしょうねぇ。」
黒魔導師「それをどちらも突き放してしまうんですから……クフフッ、ほんっとうに最低のド悪党ですよねぇ、アナタって…♪」
黒魔導師「そんなにワタシがいいのですかぁ?惚れてしまったんですかぁあ?ほんのちょっとのあいだ共に旅をしていただけの間柄なのに、ワタシの手を取ってしまうんですかぁあ?」
黒魔導師「クククッ…………どんっだけ性癖歪みきってんですかねぇ?このド変態勇者様は…♪」
黒魔導師「ワタシで言うのもなんですがぁ、ワタシは決して美しい女ではないと思いますよぉ?」
黒魔導師「目つきが悪ければ髪は長くボサついてるし、やけに身長が高いうえに女性らしさの一切無いガリガリに痩せた身体、そしてこの板きれのような胸、それに、ネチネチとしつこい性格と腐った性根も……
……ああ、あと笑い方といつもニヤついているのが気持ち悪いとも言われたことがありましたねぇ。」
黒魔導師「以上の特徴は、どれもこれも女性のランク付けとしては一般的にマイナス査定だと思うのですがぁ?」
黒魔導師「そぉんな女を娶ろうとしているんですよぉ勇者様ぁあ?クククッ……大人しく、あちらのお二方から選んだ方が賢明かと、私は思っ……」
黒魔導師「……っは。…………いきなり唇を奪うとは、世界を救った勇者様はいつから賊に商売替えしたんですかねぇ。……まったく……。」
黒魔導師「…………言っておきますが、もうそろそろ“戻れ”ませんよぉ…?ワタシをからかって遊んでいるなら、そろそろいい加減にしたほうが……んっ…」
黒魔導師「……ふぅ。…………ほんっっっとうに、どうしようもない勇者様ですねぇ…。ああ、もう、知らない……そっちがその気なら、もう絶対に許しませんからねぇ……。」
黒魔導師「一度くっついたら、もう二度と離れられないと思いなさい。どこへ逃げようが隠れようが、ククッ……たとえ何十年、何百年かけても探し出して……愛し殺してやりますからねぇ…♪」
黒魔導師「ワタシがポイズンスライムのようにしつこくロクでもない女だってことは、アナタも重々承知しているとは思いますが……これからはもっとどうしようもなくなりますよぉ?クククッ…♪」
黒魔導師「……ワタシを選んだこと、後で後悔しても絶対に許しませんし離しません……もうすでに取り返しがつかない状況に陥っていると、自覚しながら……ワタシと永遠を共にしなさいな…♪」