魔女(♀)「あなたは二度とここから出ることは出来ないわ。ご愁傷さま、ね。」
魔女(♀)「あなたは二度とここから出ることは出来ないわ。ご愁傷さま、ね。」
1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2019/01/14(月) 02:35:58.243 ID:xyLV98wl0.net
魔女「何故か?……そんなもの、決まっているでしょう。私が手放したくないと思ったからよ。」
魔女「あなた、ちょうどいいわ。私が癇癪を起こして八つ当たりする相手としては、かなり良い物件よ。」
魔女「……本気にしたの?……馬鹿ね、あなたも。」
魔女「答える必要があるかしら。私があなたを近くに置きたい、それ以上なにを聞きたいの?」
魔女「もしかして、私から愛の告白が聞けるとでも?」
魔女「だったら、なおのこと聞かせられないわね。私はあなたにそんな感情は抱いていないわ。……どう、残念?」
魔女「……ひとつ言えることがあるとしたら…………」
魔女「……あなた、首を突っ込みすぎよ。生き物にはね、生きる領域ってものがあるの。テリトリーと呼ばれるものよ。」
魔女「でも、あなたはそれを侵した。人間のテリトリーを抜けて、私のような人外のところまで来てしまった。」
魔女「好奇心は猫を殺すと言うけれど、どうやら人間も殺されてしまうようね。過ぎた好奇心は身を滅ぼすだけよ、と今さら言ってももう遅いか。」
魔女「……馬鹿、言葉のあやよ。どうして私があなたを殺さなければならないの?そんな面倒なこと、死んでも御免だわ。」
魔女「…………まあ、犬に噛まれたとでも思って諦めることね。どうせあと80年も生きられないんだから、些細なものでしょう?」
魔女「幸い、ここには数十年程度では読み切れないだけの蔵書があるわ。残りの人生の暇つぶしとして、最適だと思うわよ。」
魔女「……もしかしたら、ここから出られる方法を記した本も、あるかもね。」
魔女「…………ま、そんなものを見つけたら、破るなり燃やすなり、してしまえばいいのだけど。ふふふ。」