メイド(♀)「いかがなさいましたでしょうか。」
メイド(♀)「いかがなさいましたでしょうか。」
メイド「また、でございますか。これで何度目でしょうね。一日のうち何回私の胸に顔を埋めれば気が済むのやら…。」
メイド「ご自分のお歳をお考えください。大の男が、まったく……はしたないやら情けないやら…。……どうぞ。」
メイド「……すぐに甘えたがって……まったくどうしようもない男…。これでは女が寄り付かないわけだ…。」
メイド「こうして頭を撫でられて恍惚として……悪態まで疲れてもなお私に懐いて、男としての誇りはないのですか?」
メイド「心の底では獣欲を滾らせておきながら、いざ私の目の前になるとすぐにライオンが子猫になってしまう。所詮、初めから旦那様の跡を継ぐだけの器ではなかったのです。」
メイド「男としても駄目。求められた役割も果たせない。女には相手にされず、仕様人に甘えてどうにか心の折り合いをつけて……惨めなひと。」
メイド「……でも、大好きなんですものね。私のことを、愛してしまっているのですものね。私はそれを理解しておりますし、受け入れもしますよ。なぜだか、分かります?」
メイド「……お前が、金を持っていて、なお絆しやすいからですよ…。」
メイド「私はお金が欲しいのです。贅沢な暮らしをし、何不自由ない、なんの不安もない、民を見下す生活がしたい。一刻も早く、したいのです。」
メイド「そのための踏み台として、お前を選んで……こうして娼婦まがいのことまでしてやっているのです。分かりますか……?」
メイド「ここまでして差しあげているのです……お前のすべてを、私に与えてくださいますね…?」
メイド「なにも恐れることは御座いませんよ……お前は馬鹿なのだから、考えたところで頭のよい私には勝てない。だから何も考えず、お前の持っているものをすべて、私によこせ……。」
メイド「お前の持っている、金も、地位も……愛情すらも……全部私のモノだ……分かったか……。」