《控訴審でも無罪判決》“紀州のドン・ファン”元妻が地裁で証言していた「キメセク…ですかね」亡くなる前に「もうダメだから…」頼まれていた覚醒剤購入の理由
《控訴審でも無罪判決》“紀州のドン・ファン”元妻が地裁で証言していた「キメセク…ですかね」亡くなる前に「もうダメだから…」頼まれていた覚醒剤購入の理由
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“紀州のドン・ファン”こと会社経営者の野崎幸助さん(当時77)が自宅で死亡していた事件で、殺人罪に問われた元妻・須藤早貴被告(30)の控訴審。1審の和歌山地裁では無罪が言い渡されていたが、大阪高裁は3月23日、その判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
裁判を傍聴したライターが解説する。
「2018年5月24日、自宅の寝室で意識を失っている野崎さんを須藤被告が発見しました。須藤被告は、13億円を超えるともいわれる故人の遺産の一部を相続する権利を有します。

“完全犯罪”といった須藤被告のインターネットの検索履歴も明らかになりましたが、一審・和歌山地裁では、『疑わせる事情はあるが、殺害を推認するには足りない』と判断されました」
須藤被告は、一貫して無罪を主張してきた。和歌山地裁で行われた被告人質問の際、野崎さんの“最期”について、以下のように回想していた。
「22時より後、家政婦のTさんと喋っていました。22時半ごろ、野崎さんの部屋に充電器を取りに行きました。部屋に入ると、社長が座っていました。そのまま部屋の奥にある充電器を取りに行こうと、(野崎さんの横を)通り過ぎるあたりに『まだ起きてたの?』と声をかけても、返事がなかった。
それで顔を見たら、“ろう人形”みたいになっていた。その後、下に降りて、Tさんと2階に上がった」(須藤被告の和歌山地裁での主張内容)
野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒で、解剖の結果、覚醒剤を経口摂取した可能性が高いとみられている。須藤被告は、“野崎さんが亡くなる前、覚せい剤の購入を頼まれた”と証言していた。
結婚して以降、何度か性交渉をせがまれたが、野崎さんの男性器が機能することはなく、本人が「もうダメだから、覚醒剤を買ってきてくれませんか」と言い出したとの主張だった。
検察側は、過去に野崎さんが覚醒剤を使っていた様子はなかったと指摘し、「どういう状況で覚醒剤購入を頼まれたのか」について質問攻めにしていた。以下は、検察側と須藤被告のやり取りだ。
検察側:野崎さんに「もうダメだから買ってきてくれ」と言われた時に、何を考えた?
須藤被告:特に何も……。(再度問われると)キメセク……ですかね。私とは(行為を)しない約束だったので、私とはしませんけど。
検察側:野崎さんはあなたと使いたくて頼んだという可能性はないの?
須藤被告:まあ、周りに女はいっぱいいますんで。
検察側:野崎さんの男性器が機能したら、性交渉をするつもりだった?
須藤被告:たったとこでしません。(手は?)まあ、ゴム手袋つけてれば。頼まれたとしても、口でもやりません。

前出のライターが語る。
「検察側は、野崎さんは過去に覚醒剤を嫌悪していたとして、購入を依頼することは考えづらいと指摘していました。
一方で須藤被告は、野崎さんが覚醒剤やその他の薬物を使っているところを見たことがあるかという質問には『ないです』と答えつつも、覚醒剤の話については、『聞いたことがある』と証言。
『社長と初めて会った日にも、紹介人と一緒に机にいる場で、前に付き合っていた女性の話をしてて、そこでも(前の女性が)使ってるって聞きました』と話していました」
1審では、須藤被告が密売人から受け取ったものを渡したあと、「“あれは使いもんにならん、偽物や”“もうお前には頼まん”と言われた」と主張。和歌山地裁は、密売人が被告に渡した物が本物の覚醒剤ではなく「氷砂糖」だった可能性があると指摘していた。そのことから、野崎さんが自ら覚醒剤を入手・使用していた可能性がないとは言い切れないと結論づけられていた。
犯行を示す直接的な証拠がないため、検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する状況が続いていたが、“疑わしきは罰せず”の原則が適用されたようだ。




